無頼。本田圭佑 - 日刊スポーツ

第3章本田世界一への道

将来の夢

「オレ、本気やから。ほっといて欲しいんよね。Ｗ杯までオレのことは忘れてくれてもいいくらい。聞かれるから、答えるけど。見ておけ、としか言えない。無理だと言っているヤツは、どうせオレに見返されると思う」―― ２０１３年１月宮古島自主トレで

「ナメてるヤツらを１人１人ぶっつぶす。本当は（Ｗ杯本大会まで）ナメられたままの方が良かったんやけどね。変に真司や佑都がビッグクラブに行っちゃったからね。（日本に）いい選手がいるのがバレバレになった」―― ２０１３年１１月強豪ベルギー戦を前に

「あとは信じようってことやね。
この時代に本田圭佑がいることを――。もちろん、オレだけの力じゃないよ。ただオレは信念を貫くしかない。明日を分かっている人なんて１人もおらんのやから」―― ２０１３年１２月ブラジルＷ杯組み合わせ決定を受けて

既成概念を壊し、突き進むその生き様は突出している。ここで我々は思う。「日本代表」本田圭佑。この肩書はサッカーに限ったものではないのではないか、と。

転換期の新たな日本の代表、そうなり得る人物がここにいる。言葉と行動で周囲を巻き込みながら、本田はＷ杯ブラジル大会の舞台に立つ―。

その信念は揺るがない無頼。本田圭祐

取材：八反誠、益子浩一　制作：井上真、松岡耕作、宇治久裕、浜崎孝宏、松屋圭祐、荒木英明、山下裕子、佐藤雄介、花香辰徳