2014年6月14日(日本時間6月15日) 第1戦
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1次リーグ初戦で日本のサッカー史に名を刻んだ。
強豪コートジボワールを相手に前半16分に左足で強烈な先制ゴール。
前回大会と同じ、誕生日翌日の先制弾だった。
日本人初のW杯2大会連続得点者となり、W杯での通算得点も3に伸ばし単独トップに立った。
相手ベンチの世界的FWドログバらも、あきれて拍手するほどの弾道だった。
しかし、後半に連続失点し逆転負け。
「全員がもう一度気を引き締めて自分たちのサッカーをすることで、もっとチャンスをつくることができる」と前を向いた。
2014年6月19日(日本時間6月20日) 第2戦
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ギリシャ相手の第2戦では、雨に打たれ崖っぷちに立たされた。
前半で退場者を出し10人になった相手の堅守を崩せない。
数的優位に立ちながら、どうしてもゴールが決まらずスコアレスドロー。
勝ち点1こそ手にしたが、自力で決勝トーナメントに進む可能性はなくなった。
ヒーロー不在の試合で、MVPに選出された。
会見では「自分たちに必要なのは、とにかくコロンビア戦、勝ち点3を目指して戦いにいくことだけ。
応援してくれているファンのためにも何とか勝ち点3を取りたい思いでいます」。
奇跡的な逆転突破へ、1次リーグ最終戦を見すえた。
2014年6月24日(日本時間6月25日) 第3戦
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奇跡の決勝トーナメント進出を信じ、コロンビアとの1次リーグ最終戦に臨んだ。
突破は、勝った上でギリシャ―コートジボワール戦の結果次第という苦しい状況だった。
前半ロスタイムにFW岡崎の同点弾をアシスト。
奇跡への流れを引き寄せたかにみえたが、後半に一挙3失点。
力の差そのままの完敗に試合後はピッチをさまよった。
結局1勝もできず、同組最下位で敗退。
「非常にみじめですけど、これが現実なんで。優勝とか言ってこの結果。口だけで終わってしまって非常に残念」と自らを責めた。
「W杯優勝」など大きなことを言ってきた。
だから、未勝利に終わったブラジルで厳しい現実を突き付けられた。
それを誰より自覚していた。
世に出た言葉は現実とはかけ離れていた。
結果により、そうなってしまった。
ただ、こうやって生きてきた。
姿勢を変えるつもりはない。
4年後、ロシアでのW杯に向け「日々精進でひとつひとつ結果を積み重ねることでまた皆さんが、日本代表、日本のサッカーという船に乗ってもらえる日が来ることを信じてやるしかない」。 再び舵(かじ)を取る日は来るのだろうか。